オフィスデスク選びは寸法(サイズ)が鍵!絶対失敗しないための「さしすせそ」

お悩み解決

オフィスデスクの選びで絶対失敗しないための注目ポイント

オフィスデスクを選ぼうと思った時、あなたは何を基準に選びますか?
色、形、デザイン、素材、などなど。確かにどれも重要ですが、オフィスデスクを選ぶ際に最も重要なポイントはずばり「寸法(サイズ)」ではないでしょうか。
オフィスデスクは、長時間の使用が見込まれる上、買い替えも頻繁ではないアイテムです。また、使い心地が作業効率や疲労感にも大きく影響するため、「失敗したくない」という方も多いでしょう。買って後悔しないためにも、慎重に選びたいですよね。
そこでこの記事では、これだけやればうまくいく!オフィス選びの「さしすせそ」をご紹介いたします!
まずはオフィスデスクの基礎知識を紹介していきますので、「さしすせそ」を今すぐチェックしたい!という方は「3. これだけやればうまくいく!デスク選びの「さしすせそ」」へスキップして下さい。

オフィスデスクのサイズ(寸法)の基礎知識

オフィスデスクを選ぶ前に、オフィスデスクのサイズについて基礎知識を入れておきましょう。オフィスデスクの定番サイズや、サイズの成り立ちを知ることで、サイズを決める際の参考になることでしょう。

オフィスデスクのサイズ表記

オフィスデスクの寸法(サイズ)は3つの要素があります。
高さ:(H)height
幅 :(W) wide
奥行:(D)depth
多くのメーカーではミリメートル(mm)で表記されることが多いです。

オフィスデスクの定番サイズ

実はオフィスデスクには定番サイズがあります。
一般的な事務机は、高さ700mm、奥行きは600~700mm程度。
幅は1000mmの比較的コンパクトなものから1600mmの大型なものまで、100mm単位で増減することが多いです。
これらのサイズは1971年に定められた「新JIS規格」に則って製造されています。
特に高さ700mmについては、当時の日本人の成人男性の平均身長162cmを基準に程よいサイズとして決められています。
「え、成人男性の身長ってそんなに低いの?」と思われたあなた、正解です!
2022年現在の日本人男性の平均身長は172cm程度といわれていますから、新JIS規格の高さ700mmのデスクだと少し低いということになりますね。

実は、下記のように日本人の平均身長の変化から、オフィスデスクの高さについて推奨サイズは時代とともに変化しています。

  • 旧JIS規格 740mm…1970年代の「アメリカ人の平均身長」を元に推奨。
  • 新JIS規格 700mm…1970年代の 「日本成人男性の平均身長」を元に推奨。
  • JOIFA(日本オフィス家具協会) 720mm…日本人の平均身長の上昇を受け1999年以降、サイズを修正

多くのメーカーが販売しているスタンダードなオフィスデスクは高さ700mmで、今も人気があります。デスクを追加購入する際には、この規格を意識しておけば、並べた時に高さがちぐはぐになってしまうのを避けることができます。参考程度にしていただけると良いでしょう。

オフィスデスクのサイズについて、基本的なことが分かっていただけましたら、実際にどのようにして選んでいくかを見ていきましょう。

これだけやればうまくいく!デスク選びの「さしすせそ」

オフィスデスク選びの重要なポイント「さしすせそ」とは、ずばりこれです!

さ:サイズをはかる
し:シミュレーションする
す:スペースとのバランス
せ:線の接続
ぞ:素材も大事

さ:サイズをはかる

そんなのあたりまえじゃん!と思いましたか?実はこの重要ポイントを見逃してしまう人は一定数いらっしゃいます。一般的なオフィスデスクのイメージや、カタログやネットで見た画像をもとに購入を決めてしまい、届いてみたら思ったより大きい!使ってみたら少し狭かった!といった声をよく耳にします。特にネットショッピングなどでこの失敗が多いようです。実際に置くもの(パソコンやモニター、収納など)をもとに、まずはどのくらいの天板サイズが必要なのかを事前にチェックしておきましょう。

参考までに、サイズ別に作業内容の目安をご紹介します。

幅1000mm×奥行600mm
比較的コンパクトなサイズで、B5サイズの書類を扱ったり、ノートパソコンでの作業ができます。デスク下に袖箱があったり、ワゴン収納を設置したい場合は、コンパクトなチェアを選ばないと少し狭くなるので注意が必要です。

幅1200mm×奥行700mm
オフィスで最もスタンダードなサイズです。A4サイズの書類や、デスクトップパソコンでの作業がしやすいサイズです。

幅1400mm×奥行800mm
大きめのゆったりサイズです。A3サイズの書類も楽に広げられます。モニターを複数設置したい場合や、デスク下の収納を両側に設置したい場合もこのサイズがおススメです。

奥行は固定電話の有無や、パソコンをどのくらいの距離に置きたいかなどで変わってきますので、実際に使用するものを置いてみて、どのくらいの広さが必要かを図っておくと良いでしょう。

し:シミュレーション

次に実際に使用する際のシミュレーションをしておきましょう。
デスクと一緒に使用するチェア、収納などの家具との相性に気を付けなくてはなりません。
もしチェアが先にある場合はアームレストがついていてもデスクに収まるか?座面高が高すぎないか?または低すぎないか?を確認しておきましょう。
デスクワゴンなどをデスク下に収納したい場合も同様にチェックが必要です。
天板下のサイズと、一緒に使用するアイテムのサイズをしっかり把握しておくことが重要です。

す:スペースとのバランス

デスクを快適に使用するためには、周りに適切なスペースが必要です。特に限られたスペースに設置する場合は、スペースを無駄なく有効活用するためにも空間とオフィスデスクのサイズを予めチェックしておきましょう。
特に気を付けておきたいスペースをまとめてみました

着席スペースは最低1000mm

デスクの後ろには約1000mm程度のスペースが必要です。椅子を引いて立ちすわりするにはこのくらいのスペースがいります。チェアのサイズが奥行700mm程度ある大き目のチェアの場合は1300mmほどあった方が良いでしょう。

デスク後ろに通路のスペースを作るには1200~1400mm

デスクの後ろを人が通るようにしたい場合は、1200mmほどあれば可能です。着席時のデスクからチェア背もたれまでの平均寸法は500mm~、人が1人通行するのに必要な幅は600mm程度といわれていますので、余裕を持ちたい場合は1400mmほどを想定しておくと良いでしょう。

デスクを複数設置する際は

デスクを横並びにして、デスクとデスクの間に通路を用意する場合は、900~1200mm開けておくと良いでしょう。1200mmあると、2人の人がすれ違うことができる幅となります。

デスクを背中合わせに設置する際は

デスクを背中合わせて設置する場合は、デスクからデスクの間を1700~1800mm開けるようにしましょう。着席状態で人が間を通ることもできますし、チェア同士がぶつかりにくい幅となっています。
もしスペースがそこまで確保できない場合は、少し狭くなりますが、デスク位置をずらしてチェアがぶつからないような設置にしましょう。

せ:線の接続

オフィスデスクを設置する際に、意外と盲点になりがちなのがコンセントの位置です。長い延長コードが必要になったり、配線が絡み合うような仕様はなるべく避けたいですよね。インターネットの回線や電話回線など、ご利用環境に合わせてしっかりと配線環境をデザインしておくことをお勧めします。その配置によっては選ぶべきオフィスデスクの寸法(サイズ)が変わってくる可能性があります。
また、デスクに配線用のコードホールがついているか?コードを収納する配線ボックスがついているか?にも注目してみると良いでしょう。

そ:素材も大事

サイズ(寸法)の注目ポイントとお伝えしましたが、オフィスデスク選びで忘れてはいけない素材についても、やはりチェックが必要です。

天板の素材は?

天版の種類には、メラミン化粧板、集成材、無垢材、シート張り化粧板、ガラスなどがあります。
一押しはメラミン化粧板です。最もポピュラーでおススメの天板がメラミン化粧板です。非常に硬くて傷つきにくい素材で、水にも強くお手入れも簡単。デスクだけでなく会議テーブルや飲食店などのテーブルでも多く使われています。メラミンとは熱硬化性樹脂で作られた硬いシート状の素材です。様々な色や木目があり、とにかくバリエーションが豊富です。お好みのものを探してみましょう。オフィスを明るく見せたいのであればホワイトや明るめの木目調がおススメ。ダークな色合いはインテリアに重厚感が増すので役員室などにおススメです。

デスク本体の素材は?

スチール(鋼鈑)製が広く利用されています。耐久性に優れ、メンテナンスも簡単な点が特長です。
MDF、ポリ合板性などもありますが、スチール製と比較して強度や耐久性が見劣りしてしまいます。長く使うことを想定するなら、断然スチール製をお勧めします。

まとめ

デスク選びの「さしすせそ」いかがでしたでしょうか?デスクとチェアがアンバランスな状態では、作業効率が低下するばかりか、腰痛や肩こりをはじめとする健康被害も誘発されやすくなります。たかがデスク、されどデスク、職場においてデスクは非常に重要なアイテムだと言うことができます。そのため今回は、「デスク選びに失敗した」というお声をなくしたい想いから、こちらの記事をまとめてみました。「さしすせそ」の手順に沿って、事前に5つのポイントをしっかりチェックしていただき、それぞれのシーンに合ったデスク選びの参考にお役立ていただければ幸いです。

最近のトレンドオフィスデスク

いろいろとオフィスデスクのオーソドックスな選び方をお伝えしましたが、それよりも今のトレンドのデスクが知りたいという場合は、「昇降デスク」や「フリーアドレスデスク」がおススメです。
こちらについては、また別の記事でご紹介させていただこうと思います!
ぜひまた、覗きに来てください。