高機能チェアと普通のチェアの違いとは？おすすめチェア8選もご紹介

オフィスチェアの中でも様々な機能をもっている高機能チェア。長時間のデスクワークや在宅ワークの負担を減らすため、身体に良いチェアを選びたい、という方も多いのではないでしょうか？
でも、普通のオフィスチェアと高機能チェアは何が違うんでしょうか？
この記事では、高機能チェアの一般的な特徴と、各機能の注目ポイント、おすすめの高機能チェアについて紹介していきます。

高機能チェアと普通のオフィスチェアの違い
高機能チェアが備えた機能とは
おすすめの高機能チェア

高機能チェアと普通のオフィスチェアの違い

高機能チェアと普通のオフィスチェアの主な違いは、機能や快適性にあります。
高機能チェアは、普通のチェアと異なり人間工学に基づいた設計で、個人の好みや身体の状態に合わせて調整が可能なため、楽に正しい姿勢をキープでき、長時間でも快適な座り心地を保つことができます。また、高機能チェアは比較的サイズが大きく重量があるため、安定した使用感を味わうことができるでしょう。

一方、普通のオフィスチェアは、比較的シンプルな設計で、調整機能が少ないことが多いです。機能を簡素化することで、コストも比較的安価です。小型・軽量を魅力とするオフィスチェアも多いです。

高機能チェアが備えた機能とは

高機能チェアが備える調整機能には具体的にどんなものがあるのでしょうか？
高機能チェアは下記のような機能を持っています。また、多くのオフィスチェアが持つ機能と比較し、ハイエンドな機能性を備えています。

ロッキング機能
座面の調整機能
レバーの操作性
アームレスト
ランバーサポート
フットレスト

ひとつずつ紹介していきます。

ロッキング機能

ロッキング機能は、椅子の背もたれが前後に揺れる機能のことを指します。
通常、ロッキング機能を持つ椅子には、座面下部にロッキング機構が取り付けられています。ユーザーが体重を後ろに傾けると、椅子の背もたれと座面が同時に後ろに傾いて、身体が揺れるような感覚を味わうことができます。リラックスしたい時や集中力を高めたい時など、様々なシチュエーションで使われます。

ロッキング機能には様々な種類があります。
チェアによってON/OFFの切り替えができたり、ロッキング強度の調整をすることができるようになっています。
通常のオフィスチェアでは背ロッキングが多いですが、高機能チェアに採用されたロッキング機能は、より快適にくつろげるよう、座面と背もたれの角度が調整されます。シンクロロッキングや、ニーチルトロッキングなどがそれにあたります。
座る人の体重に合わせてロッキングの強さを自動で調整してくれるものもあります。

また、チェアによってはリクライニング機能を備えたものもあります。
リクライニング機能とは、背もたれをお好みの角度に倒して固定することで、体を休めるために使われます。

ロッキングの種類
背ロッキング	座面はそのままで、背もたれのみが後ろへ可動します。もっとも一般的なロッキングで、多くのチェアに採用されています。
背・座ロッキング	背もたれと座面が繋がっているチェアに多い方式で、座面と背もたれが同じ角度で稼働します。
シンクロロッキング	座面と背もたれの角度が2:1で同調（シンクロ）して稼働します。自然な体の動きに最も近いため、体への負担が少なくリラックスできる方式です。
ニーチルトロッキング	背を後ろに傾けた際、座面後部が連動して沈み込むことで、座る人の身体の負担を軽減します。足を床につけたまま傾けられるため、ゆったりくつろぐことができます。

座面の調整機能

座面が上下に昇降する機能は多くのオフィスチェアに搭載されている定番の機能です。
高機能チェアは、上下昇降にプラスして、座面のスライド機能やチルト機能（傾き）を調整できるものがあります。

座面調整機能の種類
座面昇降機能	レバーなどを使用し、座面の高さを調節します。ガスシリンダー式等が定番です。
座面スライド機能	座面を前後に調節する機能です。奥行きの調整をすることができます。通常のオフィスチェアでは滅多についていない機能です。
座面チルト機能	座面の角度を調整します。例えば長時間デスクで筆記作業をする場合、前にかがみこむ姿勢になり下腹部や太ももに負担がかかります。座面の後ろ側を少し高くすることで、自然と圧迫を軽減してくれます。高機能チェアでも搭載されていることの少ない珍しい機能です。

レバーの操作性

意外と盲点になりがちなのが、このレバーの操作性です。
座面の昇降などによくあるように、操作レバーが座面の下に設置されているため、座った状態だと手が届かないという場合があります。
せっかく良い機能があるのに、微妙に使いづらい！ということも。
高機能チェアは座った状態で手の届く位置にレバーがあり、操作性の高いものが多いです。
中でも特に操作性にこだわったレバーの一例を紹介します。

操作性の高いレバーの一例
スマートオペレーション	座面下ではなく、肘にレバーがあるので座ったまま楽に操作ができる。
ハイブリッドレバー	座面、スライド、リクライニング操作が1本のレバーで出来て操作性が高い。さらにレバーの本数が少ないことで見た目もスッキリと無駄のないデザインになっている。

可動式アームレスト

安価なチェアは、高さなどの調節ができない固定式のアームレストがよく使われています。体格によっては高さがしっくりこない、高さがありすぎてデスク下に収まらないということも。
高機能チェアのほとんどが、アームレストの調整機能を備えています。
前後、上下、左右、角度など、2D～4Dまで細かく調整できる肘掛けが多いです。

ランバーサポート

腰を支えてくれるランバーサポートは、腰を支えて正しい姿勢に導くことで、身体の負担を軽減してくれる機能です。長時間デスクワークする方には最もおススメしたい機能のひとつです。

ランバーサポートは様々なタイプがあります。自分の体型や好みによって選ぶとよいでしょう。

ランバーサポートの種類
一体型ランバーサポート	背もたれに装備されているタイプです。腰部のカーブに合わせて上下に位置を調整できるスライドタイプなら、より効果的にサポートできます。チェアによっては前後、角度を調整できるものもあります。
後付け型ランバーサポート	ゴムバンドなどを使用して背もたれに取り付けて使用するタイプです。クッションタイプのものが多いです。腰部のカーブに合わせて上下の高さを調整します。

フットレスト

よりハイエンドな機能として、フットレストと呼ばれる脚置き台が付属しているチェアがあります。フットレストを使用することで、脚や足の疲れを軽減し、長時間のデスクワークの快適さを向上させることができます。
また、リクライニング機能と合わせることで休憩中のくつろぎをより豊かなものにしてくれるでしょう。
フットレストを使わない時は、座面下に収納できるチェアがほとんどのため、収納場所に困ることもなく、休みたい時にいつでもフットレストを使用することができます。