パーテーションの種類

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本来英語の綴りとしては、パーティション(Partition)となる。
意味としては、区分、分割、衝立、仕切りなどといった意味となる。

一般的には、パーテーションと呼ばれ、部屋を仕切る間仕切りや
衝立の事を指す場合がほとんどである。

高さの種類

パーテーションの高さ

高さについては、大きく分けて2種類となります。

ハイパーテーション

天井まで届く高さのものがハイパーテーション。
設置には専門の施工業者による工事が必要となりコストがかかる。
その分、デザイン性や機能性に富む仕上がりとなる。

消防法/建築法
ハイパーテーションの設置については、消防法に触れないよう気を付けなければならない。
天井まで仕切る場合天井までの間に隙間がないと消防法に問題がないか確認をする必要があります。
ハイパーテーションの場合、天井までのパーテーションとなりますが、欄間と呼ばれる天井付近に通風用の開口部がある場合は消防法の手続や報知器などの設置は不要となるが、開口部の高さは20㎝ほど必要で
防災設備との距離が必要となります。

欄間がない場合にはそれらが必要となり、さらに排煙窓の確保、煙感知器、スプリンクラー、誘導灯・・・などの防災設備の設置が必要となります。また設置場所の条件により不燃認定を受けたものでなければ設置ができない場合があります。

空調設備の設置
ローパーテーションについては、消防法の適用はほぼありません。

ローパーテーション

天井まで届かないサイズのパーテーションの総称。
高さのサイズは様々あり、主に1200、1600、1800mmが一般的に種類の多いサイズとなる。
設置については、工事は必要なく誰でも簡単に低コストでできる。
また、カラー、素材の種類も豊富にある。

ローパーテーション

ローパーテーションの高さによる使用例

高さ1800mm前後

立ち上がっても視線がさえぎられる為、他のスペースと区切る事ができます。
また、ドアパネルなどのオプションもあるため1つの部屋の様にすることも出来ます。

ローパーテーションの高さによる使用例画像
高さ1600mm前後

座った状態で完全に視界が遮られます。ある程度の遮音性の効果もあり、
ちょっとしたミーティングスペースや部署毎での仕切りにも良いと思われます。
また、来客者の目に触れない様にしたい備品置き場等を目隠しをする為にも有効です。

ローパーテーションの高さによる使用例画像
高さ1200mm前後

主にデスク周りに設置をし、パーソナルスペースの確保が出来るため
一人一人で区切る様にすれば集中力を高める効果もあります。
座った状態で顔を上げれば周囲が見渡せます。
幅については600、900、1200、1800mmとあり、組み合わせることで希望の形状に仕上げることが可能です。

ローパーテーションの高さによる使用例画像
デスクパーテーション

より省スペースにデスク間を区切りたい場合には、デスクに設置をするタイプのパーテーションもあります。

パーテーション安定脚
1.アジャスタータイプ
パーテーションの高さの調節が可能。また安定性を保ちます。
2.フラットタイプ
脚部が薄く邪魔にならない為、スペースの有効利用が可能です。また、床に直接固定すると安定度が増します。
基本レイアウト
基本レイアウト画像
キャスタータイプ

通常のパーテーションの脚部をキャスターに変更することや、折り畳み
3連タイプのキャスター使用のパーテーションにより、頻度や用途により移動
や形の変更が容易に出来ます。

キャスタータイプ使用例

素材による違い

クロスタイプ

一般的な素材。安価なものが多くカラーバリエーションも豊富です。
全体的に柔らかい印象となります。

クロスタイプ使用例

アクリルタイプ

透明度が一番高い(光線透過率93%)、変色、透明度低下、 力学的性質の劣化がプラスチックのなかでも非常に少ない。
しかし、傷はつきやすく、温度への体制はそこまで高くなく(-30~80℃)可燃性でもある。
仕切りを作り遮音性も得ながらも解放的な空間を作る事が出来ます。

アクリルタイプ使用例

ポリカーボネート

透明度はあるがアクリルには劣る(85%)透明プラスチックの中では最も衝撃に強いがその反面傷はつきやすい。
温度の耐性は高く-100~120℃であり、耐燃性は高く、火元から離せば自己消化する。
ポリカーボネートでは、採光ができ人の有無が確認出来る為スペースが使用中であるかどうかが分かりやすいです。

※アクリル、ポリカーボネートでは、視認性を遮らず仕切ることで感染症やウィルスへの対策への期待が出来ます。

ホワイトボードタイプ

ホワイトボードとパーテーションが合体。空間を仕切って書き込みも可能。
場所の有効活用ができる為、コストカットや省スペースに一役買います。

メラミンタイプ

メラミン化粧板を使用したパーテーション。
メラミン化粧板の特徴としては、薄くても強度があり、傷がつきずらく変色も起こりづらい素材となる。
また、耐熱性、耐水性も兼ね備えている。
デザインとしては、主に木目調で使用されることが多い。

ライトスクリーンタイプ

上記のものとくらべ安価で軽量で、フレーム自体も軽く、組み立ても容易となる。
スクリーンパネル(カバー)の取り外しが容易であるためカラーの変更や洗濯も簡単である。

スチールタイプ

表面がスチールであり、内部が石膏ボードの2枚構造となっており、耐火性、防音性、遮音性、不燃性に優れている。ただし重量はあります。
また、支柱がパネル内部に入るためパネルの継ぎ目が目立ちにくくすっきりとした印象となる。

アルミタイプ

軽量で扱いやすく、スチールより安価であり施工も速いですが、遮音性、断熱性の効果はあまり期待出来ません。

※スチールタイプ、アルミタイプについては、大抵の場合ハイパーテーションとなり、施工が必要となります。

ホーム向け

これまで紹介してきたパーテーションは主にオフィス向けの物となりますがホーム向けの物もあります。

衝立

3連、4連のタイプが多く材質は木製、ラタン等様々で素材と形状によって多様な風合いを醸し出します。カラーバリエーションも形状と同じく豊富で部屋のイメージに合わせて選ぶ事が出来ます。

突っ張りタイプ

天井と床をポールでつなぎ固定するタイプのパーテーション。
置き型のタイプと比べ安定感は抜群となります。
突っ張りパーテーションは、衝立などに比べ間仕切りだけにとどまらないものが数多くあります。
マガジンラック、ハンガーラックや棚といった機能的な商品があり、また室内をおしゃれに飾り立てられます。

まとめ

パーテーションはサイズの種類、カラー、素材、並べ方により無数の使い方があります。
希望の用途にあった空間を作りだす事が出来ると思われます。
オフィスや自宅の部屋などをおしゃれに、また使いやすくしてみてはいかがでしょうか。