ジメジメした梅雨本番。夏はこれからというのに、今からこんなに暑いのか…と早くも気が重い方も少なくないのでは。通勤途中なんとか耐えて、オフィスに着けばヒンヤリ冷房天国!!!!と思いきや、盲点となるのが座った時の太ももからお尻にかけてのあのゾーンの不快感!淡いグレーのパンツなんて履こうものなら汗シミで大変なことに!そんな経験者も多いのではないでしょうか。これからしばらくの間、オフィスにおいて特に気になるお尻の「蒸れ」問題。汗やそれに伴う匂いだって無視できませんよ。最近では「スメルハラスメント」という言葉も登場するほどですからね。何よりデスクワーク中に汗ばんだり、ひどい蒸れを感じることは皆さん自身にとってもストレスの塊そのもの。そこで、今回は、オフィス家具の専門店・LOOKIT(ルキット)が、その対策とポイントを順追ってご案内させていただきます!「デキル」人は、仕事だけでなく匂い管理にも抜かりなく敏感でありたいものですね!さぁぜひご一緒にチェックください!
オフィスチェアの選び方とお尻の蒸れ対策
「蒸れる」と聞いて、声が上がる部分は「お尻」、そして「太もも」、「背中」、やはりこの3トップではないでしょうか。蒸れの問題はもちろんのこと、オフィスで長時間座って作業する際、オフィスチェアの選び方が健康や快適さにわかりやすく直結することは、もう皆さんご承知の通りですね。今回は、夏本番に突入する前にお尻をはじめとする蒸れを防ぐためにはどうすればいいのか。その素材や形状、オフィスチェアの調整法など順番に焦点を当てながら、ミステリーハンター的に鍵を探って行きましょう。ハードな梅雨のジメジメを、そしてこの後やってくる夏のギラギラを乗り越えるために、予習は大事です。しばしぜひお付き合いください。
蒸れに強い、蒸れないオフィスチェアについて知ろう
まず最初に、なぜ蒸れが起こるのかそのメカニズムについて説明しておきますね。突然ですが、皆さんは焼きたてのパンやアツアツのコロッケを買った際、「まだ温かいので袋の口を開けておきますね」と言われた経験はないでしょうか。温かいものをそのまま密閉してしまうと、中の熱が逃げられなくなり、蒸気がこもって、水滴がついてしまいます。それを防ぐために熱を逃がしてから密閉するというのが一般的ですね。お尻の蒸れのメカニズムもここからイメージをすると分かりやすいです。長く座っていると、椅子とお尻の接着部の体温はあがりますよね。お尻がもった熱は椅子との間で逃げ場を失い、蒸気となり蒸れを引き起こすのです。あの悩ましい蒸れを…
チェックポイントその1:素材
蒸れ対策には、やはり、一番に通気性の良い素材を選ぶことが大切です。これまた当たり前のことを言ってるわ…と思われるかもしれませんね。「長時間座っているとお尻が蒸れやすくなる」、この大きな原因は、何と言っても座面や背もたれの素材にあります。通気性のある素材は汗を逃がしやすく、快適な座り心地を保つことができます。例えば、メッシュ素材は非常に通気性に優れています。空気の循環を良くしてくれるため、長時間座っていても汗がたまりにくく、同時に汗汚れも付着しにくい、清潔さが維持しやすいというのが特長です。中には、メッシュ素材がお好みでない方もいらっしゃるかもしれませんね。その場合は、より通気性のある布地を選ぶのがオススメです。熱がこもりやすい季節や環境下では、この点が非常に重要な鍵となります。すべてのオフィスチェアの交換はコスト的に難しい…という会社様は、「長時間自由に席を立てない」ことが多い会議室のオフィスチェアだけでも、通気性の高いメッシュ素材のオフィスチェアを検討されてみるのも一案です。集中力が増せば、より良いアイデアが生まれることうけあい。PUレザーは高級感があり、手入れがしやすいため人気の素材ですが、「蒸れ」の観点からいえば、圧倒的にメッシュ素材に軍杯が上がります!
Rapスタッキングチェア(メッシュタイプ)
チェックポイントその2:座面の形状
ん?座面の形状が蒸れに関係するの!?いま、頭にハテナマークが飛んだ方も少なくないと思います。実は、座面の形状もまたお尻の蒸れに関わるポイントの一つです。座っている部分はただでさえ圧力で血流が抑えられ、熱がこもりやすくなります。その上、座面が適切な形状でないと、お尻が変に圧迫され血行が悪くなったり、汗がたまりやすくなります。例えば、座面が深すぎるとお尻が奥まで沈み込み、密着度が増すため通気性が損なわれやすくなります。逆に浅すぎると浮いた感じになり座り心地が悪くなってしまいます。「蒸れ」の問題だけではなく、正しい姿勢を保持する観点からも自分にあった深さを選ぶことは大切です。座面奥行きの目安は、「膝の裏と座面の間に一つこぶしが入る」ほどの隙間を作れることと覚えておくとよいでしょう。
チェックポイントその3:調整機能
パソコンに向き合う時、書類に目を通す時、映像を確認する時、キーボードを打つ必要があるかないか、デスクワークの内容は多岐に渡ります。作業内容によってオフィスチェアの高さや角度を調整できることで、より快適な姿勢を維持しやすくなります。長い時間同じ姿勢で座っていると、体温と湿気が逃げにくくなります。座面の高さ、背もたれの角度、腰部の支えの調整などちょっとした変化で蒸れを回避できる場合もあるため、ぜひ試してみてください。以下、参考までに理想的な位置設定をご案内します。合わせてご参考くださいね。
- (1)
- 座面の高さは、脚の血行を促進し、正しい姿勢をサポートするために重要です。
デスクの高さに合わせ、肘が90度になるようなポジションをキープできればベストです。 - (2)
- 背もたれの角度を調整できると、腰や背中にかかる負担を軽減することができ、
また長時間座っても疲れにくくなります。接着面の調整から蒸れの軽減が図れます。 - (3)
- 腰部支え(ランバーサポート)があると、腰椎の自然な曲線を保つことができ、
長時間座っても腰への負担が軽減されます。
周辺グッズを賢く活用して蒸れ防止
お仕事もそう、もっと身近でいえば節約もダイエットもそう。より大きな効果を求めるなら、他のものとの相乗効果を狙うべし。お尻が蒸れる問題に対する対策として、他の部位を冷やす方法が効果的である場合がありますので、以下に具体的な対策方法をいくつか挙げてみます。
アイテムその1:冷却シートやアイスパック
冷却シートやアイスパックをお尻の部分に当てることで、お尻を局所的に冷やすことができます。特に暑い季節や長時間座っている場合の蒸れに有効です。首など部分的に冷やすことによっても全体として体感温度が下がるため、「蒸れ」の感覚は弱まるのではないでしょうか。
アイテムその2:通気性の良い服装
通気性の良い素材のパンツやスカートを選ぶことで、お尻のみならず体全体の蒸れを軽減することができます。吸湿速乾性のある素材を選ぶとさらに効果的です。
絶対避けたい!蒸れからくる皮膚トラブル
蒸れからくる健康被害としては、主に皮膚に関するトラブルが多く見られます。一度、敏感になってしまうと繰り返しがちなのが特徴ではないでしょうか。近いところで言えば、コロナ禍のマスクによる皮膚トラブルは皆さんの記憶に新しいですよね…毎日のマスク装着によって発症するニキビは、マスクの内側が吐く息で蒸れて高温多湿になることで、ニキビの原因となるアクネ菌などの細菌や雑菌が繁殖しやすくなっていることが原因だとも耳にしました。これは、お尻や太もも、背中とカラダの部位が変わっても皮膚への悪影響は同様なのだと想像はできます。かゆみや痛みを伴うあせも(汗疹)は、その対策として、通気性の良い素材の服の着用、座席を使用し、汗をかいた後は速やかに拭き取ることが重要だといえます。蒸れた状態が続くと、どうしても皮膚が炎症を起こしやすくなりますから。蒸れた環境はなんといっても細菌の大好物、この点は看過できません。通気性の良いオフィスチェアを使用することに加えて、定期的に体の向きを変えたり、適度に立ち上がったり、ストレッチをするなど、皮膚と椅子との間に風を入れることも大切です。
まとめ
いかがでしたか。オフィスにおける夏のお悩み第一位といっても過言ではない、非常に悩ましい「蒸れ」問題についてその鍵を皆さんとともに探って参りました。通気性のよいオフィスチェアを使用することが近道かもしれませんが、周辺グッズで対策を打つのも有効です。一番ダメなのは、そのまま何もしないことです。現在お使いの椅子がまだ新しい方は、すぐに買い替えというお気持ちにはならないと思いますので、まずは周辺アイテムの導入をお勧めします。買い替えをご検討中の方は、ぜひ皆さん自身の体型や好き嫌いの趣味だけではなく、例えば「自分は汗をかきやすい」といった体質にあわせたオフィスチェア選びも導入されてはいかがでしょうか。一度、皮膚トラブルを抱えてしまうとご自身が何より大変です。痒いとか、痛いとか、治りが悪いとか…オフィス家具を扱う者として、そんな悲しいことはなんとしても避けていただきたいです!!皮膚科に長らく受診となれば医療費も馬鹿になりません(物価高、課税増のこのご時世にホントきつい…)。来たる夏に向けて、皆さんの「心地よさ」に配慮した職場環境が整う事を願ってやみません。衣替えをするようにオフィスチェアを夏冬で替えるなんていうのは贅沢でしょうか。そんな会社があればとっても優しく温かい気持ちに包まれます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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