オフィスの環境をより快適に、効率的に整えるために欠かせないのが「パーテーション(間仕切り)」です。しかし、パーテーションには様々な種類があり、それぞれの特徴や用途を理解して選ぶことが重要です。本記事では、オフィス空間に適したパーテーションの種類と選び方について詳しく解説します。あなたのオフィスに最適なパーテーションを見つけましょう!
パーテーションの高さの種類
パーテーションの高さ
高さについては、大きく分けて2種類となります。
ハイパーテーション
天井まで届く高さのものがハイパーテーションです。
設置には専門の施工業者による工事が必要となりコストがかかります。
その分、デザイン性や機能性に富む仕上がりとなるでしょう。
- 消防法/建築法
- ハイパーテーションを設置する際は、消防法に注意が必要です。
天井まで仕切る場合、天井付近に通風用の開口部(欄間)があると消防法の手続や防災設備の設置が不要になりますが、開口部の高さは約20㎝が必要です。欄間がない場合や不燃認定が必要な場合、煙感知器やスプリンクラーなどの防災設備を設置する必要があります。一方、ローパーテーションには消防法の適用はほとんどありません。
ローパーテーション
天井まで届かないサイズのパーテーションの総称です。
高さのサイズは様々あり、主に1200、1600、1800mmが一般的に多いサイズです。
設置については、工事は必要なく、誰でも簡単に低コストでできるのが大きなメリットです。
また、カラーや素材の種類も豊富にあるため、設置したい場所に合わせたデザインを選ぶことができます。

ローパーテーションの高さによる使用例
高さ1,800mm前後
高さ1,800mmのパーテーションは、立ち上がっても視線がさえぎられる為、他のスペースと区切る事ができます。
また、ドアパネルなどのオプションもあるため1つの部屋の様にすることも出来ます。
高さ1,600mm前後
高さ1,600mmのパーテーションは、座った状態であれば完全に視界が遮られます。
1,800mmのパーテーションと比較すると低いことで圧迫感を軽減してくれる効果があります。
ある程度の遮音性の効果もあり、ちょっとしたミーティングスペースや部署毎での仕切りにも良いと思われます。
また、来客者の目に触れない様にしたい備品置き場等を目隠しをする為にも有効です。
高さ1,200mm前後
高さ1,200mmのパーテーションは、主にデスク周りに設置し、パーソナルスペースの確保するのにおすすめです。一人一人で区切る様にすれば集中力を高める効果もあります。
座った状態でも顔を上げれば周囲が見渡しやすいため、塾などの自習室に取り入れても良いでしょう。
幅については600、900、1200、1800mmとあり、組み合わせることで希望の形状に仕上げることが可能です。
デスクパーテーション
より省スペースにデスク間を区切りたい場合には、デスクに設置をするタイプのパーテーションもあります。
パーテーション安定脚
- 1.アジャスタータイプ
パーテーションの高さの調節が可能です。また、安定性を保ちやすいのが特徴です。
- 2.フラットタイプ
-
脚部が薄く邪魔にならない為、スペースの有効利用が可能です。また、床にビスなどで直接固定すると安定度が増します。
- 3.キャスタータイプ
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レイアウトを頻繁に変更したり、移動して使用したい場合に便利なキャスタータイプです。
基本レイアウト
レイアウトによって安全に使用するための安定脚の数が変わってきますので、購入の際は以下を参考にしてみてください。

折りたたみキャスタータイプ
通常のパーテーションとは別に、折り畳みタイプのパーテーションもございます。キャスターを使用することで移動や形の変更が容易に出来ます。ものによって、3連パーテーション、4連パーテーション等、サイズや枚数が異なります。
使用スペースや目的に合わせてお好みのものを選びましょう。

パーテーションの素材による違い
クロスタイプ
表面に布張りしている一般的なクロスタイプです。ポリエステル素材などが多く、安価なものが多いのも特徴です。カラーバリエーションも豊富で、全体的に柔らかい印象となります。

LOOKIT おすすめの クロスパーテーション
アクリルタイプ
透明度が一番高い(光線透過率93%)アクリルタイプです。変色、透明度低下、 力学的性質の劣化がプラスチックのなかでも非常に少ないため、様々なシーンで使用されています。
しかし、衝撃で割れやすく、温度への耐性はそこまで高くない(-30~80℃)点、可燃性でもある点は注意が必要です。
仕切りを作り、遮音性も得ながらも採光でき、開放的な空間を作る事が出来ます。

LOOKIT おすすめの アクリルパーテーション
ポリカーボネート
透明度はあるがアクリルには劣る(85%)ポリカーボネイト。すりガラスのような見た目でよく使用されています。透明プラスチックの中では最も衝撃に強いが、その反面、傷がつきやすい特徴があります。
温度の耐性は高く-100~120℃であり、耐燃性は高く、火元から離せば自己消化できます。
ポリカーボネートのパーテーションでは、人の有無が確認出来る為、スペースが使用中であるかどうかが分かりやすいです。採光はしたいが、プライベートも確保したいような空間におすすめです。
※アクリル、ポリカーボネートでは、視認性を遮らず仕切ることで感染症やウィルスへの対策への期待が出来ます。
LOOKIT おすすめの ポリカパーテーション
ホワイトボードタイプ
ホワイトボードとパーテーションが合体した人気のパーテーション。空間を仕切りつつも、書き込みが可能です。場所の有効活用ができる為、コストカットや省スペースに一役買います。

メラミンタイプ
メラミン化粧板を使用したパーテーションです。
メラミン化粧板の特徴としては、薄くても強度があり、傷がつきずらく変色も起こりづらい点です。
また、耐熱性、耐水性も兼ね備えている優秀な素材です。主に木目調で使用されることが多いため、デザイン性を大事にするシーンでも選ばれています。

LOOKIT おすすめの クロスパーテーション
ライトスクリーンタイプ
上記のパネルタイプのパーテーションと比較し、安価で軽量なのが大きな特徴の商品です。フレームに布をテンションをかけて張ることで空間を仕切ります。フレーム自体も軽く、組み立ても容易なものが多いです。
スクリーンパネル(カバー)の取り外しが可能なため、カラーの変更や洗濯も簡単である点は、パネルタイプのパーテーションと大きく異なるポイントです。

LOOKIT おすすめの クロススクリーン
スチールタイプ
表面がスチールであり、内部が石膏ボードの2枚構造となっており、耐火性、防音性、遮音性、不燃性に優れています。ただし重量があります。
また、支柱がパネル内部に入るためパネルの継ぎ目が目立ちにくくすっきりとした印象となります。

アルミタイプ
軽量で扱いやすく、スチールより安価であり施工も速いのが特徴です。しかしながら、遮音性、断熱性の効果はあまり期待出来ません。
※スチールタイプ、アルミタイプについては、大抵の場合ハイパーテーションとなり、施工が必要となります。
ホーム向け
これまで紹介してきたパーテーションは主にオフィス向けの物となりますがホーム向けのパーテーションもたくさんあります。
衝立
3連、4連のタイプが多く材質は木製、ラタン等様々で素材と形状によって多様な風合いを醸し出します。カラーバリエーションも形状と同じく豊富で部屋のイメージに合わせて選ぶ事が出来ます。
突っ張りタイプ
天井と床をポールでつなぎ固定するタイプのパーテーション。
置き型のタイプと比べ安定感は抜群となります。
突っ張りパーテーションは、衝立などに比べ間仕切りだけにとどまらないものが数多くあります。
マガジンラック、ハンガーラックや棚といった機能的な商品があり、また室内をおしゃれに飾り立てられます。
まとめ
パーテーションはサイズの種類、カラー、素材、並べ方により無数の使い方があります。
希望の用途にあった空間を作りだす事が出来ると思われます。
オフィスや自宅の部屋などをおしゃれに、また使いやすくしてみてはいかがでしょうか。