先月、ドイツ・ケルンで開催された国際オフィス家具見本市「ORGATEC(オルガテック)」に参加してきました。この展示会は2年に1度行われる、世界中のオフィス家具業界関係者が注目する一大イベントです。
今年は729社の出展、約5万人の来場者が訪れ、最新のオフィス家具、インテリア、設備が一堂に会しました。テーマは「Wherever Whenever(どこでも いつでも)」。職場環境の柔軟性や快適性がフォーカスされていました。
そこでLOOKITの商品開発スタッフが見つけた、トレンドと気づきを5つにまとめました。
世界最大規模のオフィス家具見本市「ORGATEC 2024」を訪れて感じた5つのポイント
1. 素材:触れる喜びを提供するデザイン
ふんわりとした手触りのソファやベンチが多く展示されており、実際に触れてみたくなるような素材が注目されていました。まるでタオルのように柔らかい質感が、製品への愛着や体験価値を高めている印象でした。
2. カラー:視覚的リラクゼーションを意識した配色
今年の人気色は「ピーチファズ」や「アースカラー」。優しい色合いが視覚的にリラックス感を生み出し、オフィス空間を心地よく彩っていました。
3. デザイン:直線から曲線へシフト
これまでの直線的なデザインに代わり、柔らかな曲線を取り入れた家具が多く見られました。こうしたデザインは、心理的な癒しを与え、リラックスした空間を演出する効果が期待されます。
4. アウトドアスペースの提案
ヨーロッパでは、アウトドア空間が職場の延長として積極的に活用されています。日本ではキャンプやバーベキューといったレジャーのイメージが強い一方で、欧米ではテラス席のように「気軽に外で過ごす場所」として取り入れられています。
5. 働く喜びを高める職場環境
多くの展示ブースが「コミュニケーションの促進」「疲労軽減」「快適さ」を重視したオフィスデザインを提案していました。まるで空港ラウンジのような接客スペースや、リフレッシュしやすい休憩エリアなど、社員が働きやすい環境づくりが進化していました。
まとめ:未来の職場環境は「快適」と「柔軟性」が鍵
「どこでも いつでも 快適に仕事ができる」環境は、今後さらに重要視されるでしょう。
- 気分転換ができるスペース
- 集中に特化した作業空間
- 社員が「自慢したくなる職場」
こうした要素を取り入れることで、働く人々のモチベーションや生産性が向上することが期待されます。
ヨーロッパの展示会には、日本と異なる雰囲気や発想があふれていました。この経験をもとに、職場環境をより良くするための商品開発を進め、日本の働き方改革に貢献していきたいと考えています。
百聞は一見に如かず
今回のORGATEC訪問が、未来のオフィスデザインに役立つアイデアを広げるきっかけとなることを願っています。
オルガテック2024公式サイト
https://www.orgatec.com/trade-fair/orgatec-2024/