社員の定着率を劇的に上げる!コミュニケーションが活発になるオフィスデザイン3選

お悩み解決

「せっかく採用した社員がすぐに辞めてしまう…」 「仕事の成果が上がらないのは、人間関係が原因では?」

もしあなたの会社でこのような悩みを抱えているなら、その原因はもしかしたら「コミュニケーションが不足するオフィスデザイン」にあるかもしれません。高額な求人広告費をかけても、社員が定着しなければ人手不足は解消されません。しかし、オフィス環境を改善し、「出社したくなるオフィス」にすることで、社員が笑顔で働き、定着率が向上するだけでなく、生産性まで高まる可能性があります。

この記事では、「会社に行くのが楽しくなる、コミュニケーションが捗るオフィスデザイン施策3選」を徹底解説します。

あなたの会社は大丈夫?日本の離職率と「本当の退職理由」

まず、今の世間の離職率がどのくらいかご存知でしょうか?

厚生労働省のデータによると、日本の離職率は以下の通りです。

  • 全労働者の1年以内離職率:15.4%(2023年)
  • 新卒3年以内離職率:
    • 大卒:34.9%(2021年卒)
    • 短大・高専卒:44.6%
    • 高卒:38.4%

つまり、「せっかく採用しても、3人に1人は数年で辞める」のが現実です。これは驚くべき数字ではないでしょうか。

さらに重要なのは、社員が退職する「本当の理由」です。

厚生労働省の「雇用動向調査(2023)」によると、転職入職者が前職を辞めた理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」が常に上位にランクインしており、男性で9.1%、女性で13.0%に上ります。 大手求人サイトのアンケート調査(2022)では、約35%が人間関係を退職理由に挙げています。

「ブラック労働」や「低賃金」よりも、実は「社内コミュニケーションの不全」が辞める直接的な要因になっていることが多いのです。社員が上司とうまくコミュニケーションが取れないと感じたり、オフィスで孤立感を抱いてしまったりすることが、離職につながる大きな要因となっています。

なぜコミュニケーションが不足するのか?オフィスデザインが引き起こす悪循環

オフィスでパソコンに向かいデスクワークをするビジネスパーソンたち。

社員の定着率を上げるためには、「社員同士の偶発的な会話・交流が生まれるオフィスデザイン」が重要であると、様々な企業の研究で明らかになっています。逆に、「仕切りが多い・孤立感の強いレイアウト」は、コミュニケーション不足を引き起こし、孤独感や疎外感から退職の引き金になりかねません。

では、具体的にどのようなオフィスデザインがコミュニケーションを阻害しているのでしょうか?

コミュニケーションの希薄化を招くレイアウト

島型レイアウトやパーテーションで区切られた空間は、部署間・チーム間の交流を阻害し、連携や相談を困難にします。これにより、情報共有やサポートが滞り、孤立感やストレスが増加し、従業員のモチベーション低下や離職につながる可能性があります。

特に新人社員は、上司が忙しそうにしていると質問しづらく、声をかけること自体をためらってしまいがちです。また、島型レイアウトでは上司からの監視を感じやすく、パーテーションで区切られていると互いの状況が見えにくいため、話しかけるタイミングを逃しやすいという問題もあります。

働きにくさ・業務効率の低下につながる「動線」の悪さ

動線(人の移動経路)が悪い、窮屈なスペースや使いづらい家具は、無駄な移動や物理的ストレスを増加させます。目の前に相手がいても、動線が悪いために直接話すのが面倒になり、社内メールやチャットでのコミュニケーションに頼りがちになります。文字だけのコミュニケーションではニュアンスが伝わりにくく、すれ違いや補足文書作成に時間がかかり、業務のペースが遅くなることもあります。これはチームワークや生産性にも悪影響を及ぼします。

閉塞感・相談しづらい空間が心理的ハードルを高める

密閉された小部屋や視界が遮られた空間は、面談や相談のハードルを上げてしまいます。短時間で集中するには良いかもしれませんが、常にこのような空間にいると息苦しさを感じ、心理的な安心感や助け合いの文化形成が難しくなります。集中するスペースとコミュニケーションを促進するスペースの使い分けが非常に重要です。どちらかに偏ると、生産性の低いオフィスになってしまうのです。

定着率を上げる!コミュニケーションが活発になるオフィスデザイン3つの解決策

それでは、これらの課題を解決し、社員の定着率を向上させるための具体的なオフィスデザイン施策を見ていきましょう。

解決策①:オフィスレイアウト・家具配置の工夫

モダンなオフィスの多様なワークスペース。開放的なラウンジ、街を望む会議室、静かな個人用集中ブースの3枚の写真。

活発なコミュニケーションを生み出すためには、プロジェクトや目的別の座席配置「ゾーニング」を検討することが重要です。

  • 目的別のスペース設置: 会話スペース、カンファレンスルーム、集中スペースなどを明確に区別して設置しましょう。
  • 偶発的な交流を生む空間: オープンスペースやフリーアドレス、自由に集まれる共有スペースを設けることで、偶発的・横断的なコミュニケーションが生まれやすくなります。
  • 集中と交流のバランス: 静かに集中できるスペースと、自由に話しやすいスペースの両方をバランスよく設けることが肝心です。

おすすめは、部署異動や組織変更にも対応しやすい「ユニバーサルレイアウト」です。これは、特別な上長席を設けず、新人社員と上司やベテラン社員が交互に座る横並びのフリーアドレスデスクを活用するものです。これにより、左右どちらの席にも質問しやすい環境が作られ、チーム全体でのコミュニケーションが促進されます。

また、休憩室とカフェラウンジを分けることも有効です。話したい社員はラウンジに集まり、仮眠したりゆっくりしたい社員は休憩室を利用するなど、それぞれが自分のペースでストレスなく過ごせるようになります。

解決策②:動線やスペース確保

自然光が差し込む広々としたオープンオフィス。整然と並ぶデスクエリアと、中央には観葉植物とカラフルな椅子が置かれたラウンジスペースがある。

通路やデスクの間隔を十分に取ることで、人がスムーズに移動・交流できるようにしましょう。

  • 推奨される通路幅: メイン通路は1,700~1,800mm、デスク間に通路を作る際は900mm程度の目安が推奨されています。
  • スムーズな移動:背面合わせのデスクの間には1700mm程度を確保すると、椅子を引いてもぶつからない十分な広さがあります。通路が広いと、オフィスチェアに座ったまま少し移動して気軽にコミュニケーションが取れるようになります。

解決策③:制度や風土づくり

単なる空間設計だけでなく、オフィスを最大限に活用できる制度や風土づくりも非常に重要です。

  • 気軽に交流できる社風:フリードリンクやフリードのお菓子、ランチ会や業務終了後の懇親会など、会社が費用を負担して社員間の交流の機会を積極的に設けましょう。
  • 1on1の仕組みづくり: 毎月上長と1on1面談を実施し、悩みや不明点の解消、業務目標の進捗確認など、相談できる時間を積極的に設けることが離職防止や従業員満足度向上につながります。
    • 特に、プライベートが守れるミーティングスペースを複数用意することで、最適なタイミングで1on1面談が実施できるようになります。

環境が整ったら、それを活用できる制度や文化を育むことが、社員のエンゲージメントと定着率をさらに高めます。

まとめ:コミュニケーションが企業の未来を拓く

今回は、社員の定着率を上げるオフィスデザインとして、「レイアウト」「動線」「風土」の3つの解決策をご紹介しました。

オフィスレイアウトや家具配置は、社員のコミュニケーション、ひいては会社の成果と離職率に大きく影響します。これら3つのポイントを見直すことで、「働きやすさ」と「成果」の両方を高めることができるでしょう。

社員の離職で悩んでいる社長さん、中間管理職の方、総務人事担当の方は、ぜひ今日からオフィスの見直しを検討してみてください。

あなたのオフィスをより良くするために

LOOKIT!では、皆様のお仕事の手助けができる高機能なオフィス家具を、業界トップクラスのコストパフォーマンスでご提供しています。本日お伝えした内容で活用できる各種商品をリストアップし、無料会員登録で5%OFFクーポンもご用意していますので、ぜひLOOKIT!公式サイトをご確認ください。

また、公式LINEでは無料相談も受け付けております。ぜひお気軽にご登録ください。

一緒に、より良いオフィス環境づくりを頑張っていきましょう!

オフィス家具のLOOKITへいく


 

この記事を書いた人
この記事を書いた人
LOOKIT編集部員
オフィス家具選びのプロフェッショナルが、使いやすさと快適さを追求した実用的な情報をお届けします。
この記事の監修者
安坂 明典
(株)Netforce 代表取締役社長/CEO安坂 明典
オフィス家具業界歴20年、数多くの商品開発を手がけたLOOKITの創始者。専門知識を活かして記事を監修。

 
 この記事に関連する動画

testtest