インテリアに趣味嗜好があるように、オフィスのデスク周りのレイアウトや収納にも好みがあって当然です。同じデスクと椅子を用意されている社内でも、各自のデスク周りには個性があふれ出ていませんか。昨今ではフリーアドレス制も増えてはいるものの、まだまだ多いmy desk!自分に合った働きやすい環境を、アイテムから整えてみてはいかがでしょう。オフィスの広さや窓、扉といったハードの部分は個人レベルでどうこうできる範疇を超えていますから、自分のデスク周りなどパーソナルスペースから早速着手です!出勤派の方もテレワーク派の方も、デスク周りのアイテムやその配置を工夫して快適で効率的な仕事環境を演出しましょう。今回は、大きく3つのタイプに分けてオススメのオフィスデスクと椅子、その周辺アイテムについてご案内して参ります!
整理整頓の正解は「ユーザーと整理の仕方がマッチしていること」
整理整頓を考える際、多くの方が犯しがちなミス、それが「ユーザーと整理の仕方のミスマッチ」です。誰の目にもすっきりと片付いている机が100点かといえば、決してそうではなく、何より重要なのは使う人とそのスタイルとの相性。オフィスの机やパソコンのデスクトップには、使う人の性格や働き方が強く反映されます。おそらく完璧主義者は整然とした環境をより好み、創造的な人々は自由な発想を重視した遊びのある環境で力を発揮するでしょう。また収納スタイルについては色の情報が判別しやすい人と、文字情報で区別する方が得意な人がいるように思います。前者であれば、スケジュールは色を分けて管理する方がピンときます。例えば、黒は仕事、赤はプライベート、青はその他といった感じです。一方、後者の方は、同じクリアファイルがたくさん並んでいても背表紙にラベリングがされていればわかりやすく管理ができるタイプです。文字情報がより優先されるタイプと言えます。つまり、整理整頓には万人に共通の「正解」はないといえます。重要なのは自分の「得意」に合っていること、マッチしていることなのです。
断捨離派/デコ派/整理整頓派 さぁてあなたはどのタイプ?
そこでまずは、みなさん自身について自己理解を深めていただきます。記事中盤で、タイプ別におすすめセットを紹介していきますが、その前に皆さん自身がどんなタイプなのか、チャートに沿って診断してみてください。
ミニチャートが導く、あなたはどのタイプ?
どうですか。自身の予想と合ってましたか。
これよりタイプ別のおすすめアイテムを挙げていきますので、ぜひじっくりと読み進めてみてくださいね!
タイプ1 シンプル&ミニマリストタイプ
このタイプの方は、“すっきり”というフレーズに惹かれ、シンプルかつ機能的なデザインを好む傾向があります。余計な装飾を排除し、必要最低限の機能だけを備えたオフィスデスクや椅子がしっくり来るのではないでしょうか。
無駄のない直線的なデザインで、収納の数も決して多すぎないもの、単一カラーのミニマムデザインのデスクや自然素材を使用したウッドデスクなどがおすすめとして挙げられます。
椅子は、長時間の使用でも疲れにくいエルゴノミクスデザイン(人間の特性に基づいて設計されたツール・環境などを研究し、使いやすく快適にするための学問を「エルゴノミクス(人間工学)」と呼び、この考えを取り入れたデザインを「エルゴノミクスデザイン」と言います)のチェアがお勧めです。
デスク周辺のアイテムには、配線をきれいに“すっきり”とまとめることができるケーブルマネジメントツールが必須。派手さを削ぎ落としたデスクランプ、ノートパソコンスタンドなどもフィットしそうですね。
- (1)デスク
- *シンプルで機能的なデザイン、広い作業スペース、足元が自由。
- (2)椅子
- *調整可能なアームレストで作業に応じて腕を適正な高さに変化。無駄な疲れや動きを効率的に排除。
- (3)周辺アイテム
- *デスクマット: 革製やシリコン製のデスクマットでデスクを保護。
*ケーブルオーガナイザー: ケーブルを整頓し、デスク上をすっきりとさせる。
*モニターアーム: モニターを自由に調整できるアームでデスクスペースを有効活用。
タイプ2 クリエイティブ&インスピレーションタイプ
このタイプの方は、お気に入りに囲まれたい、キャラクターグッズや推しのアイテムでテンションを上げたいなど、インスピレーションを刺激する環境を好みがちです。色彩やデザイン、アクセントアイテムなどにこだわりをもつ傾向も強いのではないでしょうか。
デスクは、カラフルで遊び心のあるデザインのものを。小物を飾るスペースがたくさんあるものもお勧めでしょう。例えば、モジュール式のデスクや、カスタマイズ可能なデスクなどはいかがですか。
椅子についてもデザイン性が高く、カラフルなファブリックを使用したものが、このタイプの遊び心をくすぐってくれそうです。
創作意欲を掻き立ててくれるような写真や、ポスター、アートワークを机の上に飾るのもよし、クリエイティブな文具もテンションを上げてくれそう。油断すると物が多くなり、散らかりがちなので、収納能力の高いキャビネットやトレーといった多機能なデスクオーガナイザーを用意しておくとスペースの有効活用に効果的です。
- (1)デスク
- *デコラティブでユニークなデザインが、個性的なアイテムと相性抜群。
鮮やかなカラーデザインで豊富な収納スペース付きのものがベスト。 - (2)椅子
- *デザイン性が高いながらも、快適な座り心地のもの。飽きたら変えられるカスタマイズ可能なカラー、エルゴノミックデザインの機能も備えつつ、個が際立つアイテム。
- (3)周辺アイテム
- *ユニークなデザインのデコラティブランプでデスク周りを明るく。
好きなフィギュアやアートピースでデスクを個性的に演出。
マグネットボードやピンボードでメモや写真をディスプレイできる「ウォールボード」も強い味方。
カラフルな付箋、キュートなメモパッド…このタイプの味方はたくさんいそうです。笑
タイプ3 物の管理が得意なクラシック&エレガントタイプ
たくさんの書類や本を整理整頓して近くに置いておきたい、しかもそれらを理路整然と片付けたい、そんな整理整頓派のこのタイプには、落ち着いた雰囲気で機能的なデザインが合うでしょう。
奇をてらうものというよりも、本来の「机」としての用途に忠実に作られたクラシックな木製デスクや、重厚感のあるダークウッドのデスクなどはいかがでしょう。
椅子は、レザー製のエルゴノミクスチェアや、ヴィンテージデザインのチェアなどがヒットしそうです。
ペンスタンドやレタートレイ、クラシックなデスクランプ、またデスク上の書類を整理するためのオーガナイザー、充電ケーブルを整えるケーブルオーガナイザーなどが優秀な相棒として機能するでしょう。
- (1)デスク
- *大容量の収納スペースがあり、広い作業スペースの確保が可能。
引き出し・棚付き、鍵付きのもの。 - (2)椅子
- *高いサポート性と快適性を兼ね備えた椅子。エルゴノミックデザイン。
多数の調整機能で長時間座っても疲れにくい。 - (3)周辺アイテム
- *書類トレー: デスク上に書類を整理整頓するためのトレーセット。
本棚: デスクの横に置けるサイズの本棚で、必要な書籍をすぐに手に取れる。
デスクオーガナイザー: 文房具や各種ガジェットを使いやすく整理するためのオーガナイザー。
【おまけ】タイプ別 パソコンデータの片づけ方
オフィスデスクの上、それから、パソコンのデスクトップの中身…ここって人間性が出ませんか。笑。デスクトップ上ががらんとしている人、はたまた、隙間も見えないほどにフォルダが乱舞している人…筆者は前者のタイプですが、後者の男性先輩に「先輩、これ、どこに何があるか把握されてらっしゃるのですか?」と尋ねましたら、「もちろん!」と返答が来まして、ある種、別次元の能力の高さを見せつけられた記憶が蘇ります。机の上の物の配置やデータ整理の仕方から、その人の性格や考え方が垣間見えることってありますよね。性格や働き方を映し出す鏡のだと言っても決して言い過ぎではない気がします。もちろん何が正解というのはなく、むしろどれもその人にとっての正解なのですが、あまりにも違う人を見ると興味をそそられます。さて、前置きが長くなってしまいましたが、おまけ編としてパソコン内のデータ整理の仕方を、3つのタイプ別にまとめてみましたので、よろしければご参考くださいね。
シンプル&ミニマリストタイプ
できるだけ物をシンプルに少なくしたいと考えるこちらの方向け整理ポイントはこれ。
◆デスクトップをミニマムに: デスクトップには最低限必要なアイコンやフォルダのみを配置、不要なものは適宜チェックして削除します。
◆カテゴリごとに整理: 仕事、個人、プロジェクト別など用途ごとにフォルダを作り、ファイルを分類。
◆壁紙をシンプルに: 目に負担をかけないシンプルな壁紙を選べば、画面全体がすっきりとした印象に。
アイデア重視のクリエイティブ、インスピレーションタイプ
多くのアイデアを持ち、それを視覚的に整理することを好む、こちらの方向け整理ポイントはこれ。
◆インスピレーションボードの作成:画像やメモ、アイデアを集めたフォルダをあえて作ることで、
覚的なインスピレーションが得やすくなります。
◆フォルダの色分けやタグ付け: 色やタグを使って、プロジェクトやアイデアの種類ごとにフォルダを分類。
◆定期的な整理: 定期的にデスクトップのファイルを見直し、古いアイデアや不要なファイルを整理することで、過剰な混乱を防ぎます。
整理整頓好きタイプ
全てのものをきちんと整理して置いておきたいと考える、こちらの方向け整理ポイントはこれ。
◆フォルダ構造の明確化: 階層的にフォルダを作成し、各フォルダに分かりやすい名前を付けて、どこに何があるかすぐに分かるようにします。
◆ショートカットの活用: よく使うファイルやアプリのショートカットをデスクトップに配置し、アクセスを簡単にします。
◆定期的なメンテナンス: 定期的にデスクトップを見直し、古いファイルをアーカイブするか削除し、整理状態を維持します。
まとめ
ご自身のタイプが分かり、自己理解も進んだことと思います。これからは本記事を活用いただき、快適なデスク周り作りに励んでいってください。「ものを探す」という行為は、大切な時間を浪費することになります。オフィスのデスク周りやパソコン内を使いやすく整理して、ムダのない時間の使い方、タイパを意識したオフィスワークを実現したいものですね。自戒を込めて。